台湾のスイーツ
2024 / 4月
「台湾の菓子には二種類ある。一つは皆とシェアする菓子、もう一つは神のご加護を祈るための菓子である」と『我的幸福糕餅舗(私の幸せな菓子店)』の著者・張尊楨は語っている。甘い菓子は重要な祝い事などとともに美しい思い出を残す。今月のカバーストーリーでは古くからの懐かしい菓子(麻粩、糕點、新港飴)、伝統と革新(パイナップルケーキ、奶油酥餅、緑豆椪)、塩味の効いた菓子(竹塹餅、カレーパイ)、そして新住民が台湾に持ってきたココナッツシュガーやパームキャンディなど、台湾の様々なスイーツをご紹介する。
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カバーストーリー
台湾の甘い焼き菓子
その味わいと物語
ウィリー・ウォンカの作るチョコレートにも負けず、マルセル・プルーストの物語に出てくるマドレーヌにも劣らない。台湾の甘い味わいは台湾式の焼き菓子に込められている。ローカルの風土と食材を練り込......
昔ながらの台湾菓子
懐かしの甘さを辿って
グローバル化の恩恵を受け、現代人は世界中のおやつや菓子を食べることができるようになった。その種類のあまりの多さに、目移りしてしまうほどだ。だが、物が不足していたかつての時代、おやつや菓子の......
台湾の伝統スイーツ
甘味と塩味が調和した菓子
丸く平たい焼き菓子を切り、期待に胸躍らせながら口に入れると、中身はあずき餡、そして肉でんぶにお餅だった。たちまち自分の味覚領域で激しい衝突が始まり、疑問が浮かぶ。いったい甘味と塩味は、菓子......
東南アジアのスイーツ
甘いノスタルジア
人が甘い物を好むのは本能だ。スイーツには甘い記憶を呼び起こす不思議な力がある。近年、デパートやマーケットのポップアップストアで東南アジアのスイーツを見かけるが、台湾人にとっては新鮮なこうし......